近年の私たちはプレゼンテーションやスピーチを拝聴する機会が増えたと思います。それは、ビジネスプレゼンのこともあれば、YouTuberやポッドキャストで話している方のお話しを聴く機会など多岐にわたります。とてもお話しが上手で自信満々のプレゼンターの方でも「いい話をしよう」「論理的に話そう」「聴き手に自分の素晴らしさを証明しよう」として、まるで聴き手に戦いを挑んでいるように感じる方のお話しを聴いたことはありませんか。その自信満々のプレゼンター、、、果たして聴き手とどの程度繋がれているのでしょうか。。。
美しい言葉を用いたり、論理的で、なめらかに話しても、聴き手と繋がれない、すなわち好感をもってもらえないのであれば、そのプレゼンは行う意味はあるのでしょうか。極論、うまく話せなくても、好感を持ってもらい、聴き手と繋がれるプレゼンをすることの方が重要なのではないでしょうか。
好感を持ってもらえるプレゼンターとはどのようなプレゼンターでしょうか。プレゼンの準備の際に、何を話そうかという事に重点を置く方は多いと思います。また、どうみられたいか。というように自分に矢印を向けてしまっていると、聴き手と繋がる事が難しいのかもしれません。聴き手が何を聴きたいか、聴き手がどんな気持ちになってもらいたいのかという事を考慮し、聴き手に矢印を向けてプレゼンをしているかどうかは、如実に聴き手には伝わるのではないかと思います。その方の「人間性」や「人となり」「在り方」が、聴き手に伝わってしまうということなのです。
突き詰めると、どのようなプレゼンターになりたいか。は、どのような人間になりたいか。を意味しているともいえるのではないでしょうか。そして、プレゼンの場が自分という人間性が伝わってしまう場面であるとしたらプレゼンの準備は、日々をどのように生きるか。から始まっているのかもしれません。さらに言えば、良いプレゼンターになろうとしなくて大丈夫です。良いプレゼンをしようとしなくていいのですね!「あーよかった。」と思うかもしれませんが、良いプレゼンをしようとしない事は、煩悩を捨てる事と同じくらいに難しい事かもしれません。デール・カーネギーも、プレゼンの心得としては、聴き手に集中すること。自分に矢印を向けない事。極論、自分を忘れさえすればいい。と言っています。何よりも、聴き手にフォーカスし話しているプレゼンターの声は心地良い響きを奏でるのではないでしょうか。
ですからみなさん、聴き手に関心を向けて話しましょう。そうすれば、聴き手の心を和ませ、好感を持ってもらうことができます。